大人女子に贈る、とびきりリアルな沖縄旅行

所要時間5分〜!おきなわワールドのミンサー柄の機織体験でコースターづくり「機織工房 布繰(ハタオリコウボウ フクル) 」|沖縄南城市

ライター:
ライター、マンガ編集者の島袋 直子
島袋 直子
おきなわワールド 機織り体験 途中

沖縄を丸ごと楽しめる「おきなわワールド」の「琉球王国城下町」エリアは、赤瓦の古民家の中で工芸体験を行っています。今回はその中の機織(ハタオリ)体験に行ってきました!

「琉球王国城下町」にあり赤瓦古民家の糸車が目印の外観

おきなわワールド 機織り体験 外観
「琉球王国城下町」にある赤瓦古民家の「機織工房 布繰」
「おきなわワールド」内にある「琉球王国城下町」は、赤瓦の古民家が並ぶ琉球王国時代を再現したエリア。築100年を越す国・登録有形文化財に認定された古民家や、それを囲む石積み、神事を行う場所とされる神アシャギなど、タイムスリップしたような空間です。建ち並ぶ古民家の中は、紅型や藍染、機織りなど、沖縄の伝統工芸を楽しめる体験工房となっています。今回はミンサー柄の機織体験ができる「機織工房 布繰(ハタオリコウボウ フクル)」に行ってきました。

おきなわワールド 機織り体験 糸車
おきなわワールド 機織り体験 看板
糸車が目印の「機織工房 布繰」。店舗名の看板は布製
沖縄の方言で「ヤーマ」と呼ばれる糸車が機織工房の目印。くるくると静かに回るその姿は、どこか懐かしくて優しい音がします。昔の沖縄では、家族の着物や布をつくるために、女性たちが「ヤーマ」を囲んで糸を紡いでいました。工房入り口にある「ヤーマ」の音は、ゆったりとした時間を感じさせてくれます。

おきなわワールド 機織り体験 販売コーナー
オリジナルの機織製品も販売
工房で製作したオリジナル商品を販売。赤や青、黄色など色とりどりの糸を沖縄の伝統的な技法で織ったストールやポーチ、かばんなど普段使いに取り入れたくなります。沖縄の伝統工芸は、琉球王国時代に中国・東南アジア・日本など諸外国との交流で技術を取り入れ、沖縄の気候風土に合わせ独自の工芸として育まれてきました。中でも織物は沖縄本島や離島など各地に様々な技法が伝えられています。その種類は「首里織」「琉球絣(リュウキュウカスリ)」「読谷山花織(ヨミタンザンハナオリ)」「芭蕉布(バショウフ)」「宮古上布(ミヤコジョウフ)」など地域により様々。工房では中国から伝わったとされ、裏表両面ともタテ糸を段に浮かせた立体感のある「ロートン織」を中心に扱っているそうです。琉球王朝時代は、王家・貴族専用の織物とされ、かつては首里でしか見られない技法だったとか。
ワンポイントアドバイス

ここの製品は糸を染めるところからすべて手作業で行っているそう。

色とりどりの織機が揃う工房内

おきなわワールド 機織り体験 工房内
工房内は座敷なので、沖縄のおばぁの家に遊びに来たよう
工房内は小上がりになった座敷になっています。木製の織機が4台配置され、あらかじめ色ごとに糸が掛けられています。織機が全部使用されていることもありますが、今回は待たずに体験することができました外国人にも人気です。

おきなわワールド 機織り体験 バッグかこ
荷物置きのカゴ
荷物置き用のカゴが用意されているのは嬉しいですね。
ワンポイントアドバイス

靴を脱いで入ると、ホッとして過ごせる空間。

機織体験の料金

おきなわワールド 機織り体験 メニュー
体験したいメニューを選ぶ
体験できる模様は「ミンサー柄」で、手ぶらでOKです。「ミンサー柄」とは八重山地方で織られる「八重山ミンサー(細帯)」の模様のひとつ。五つのマス目柄と四つのマス目柄で構成され、かつての通い婚の時代に女性から男性に贈る習慣があったそうです。現在では「いつ(五)の世(四)までも変わらぬ愛」を表す模様と言われているとか。工房入り口にあるパネルには、体験メニューの見本があるので、好きな色や織ってみたいコースをここで選びます。

⚫︎機織体験料金
※「おきなわワールド」入園料は別途

体験料金
しおり(所要時間5分) 1,000円
キーホルダー(所要時間10分) 1,500円
コースター(所要時間15分) 1,500円

今回は「コースター」をチョイスしました。
ワンポイントアドバイス

園内のショーも楽しみたいなら、ショーの時間を確認してから機織体験するのもおススメ!

ミンサー柄コースターづくりの手順

おきなわワールド 機織り体験 習う
スタッフが一つ一つレクチャー
今回はコースター作りを体験!

⚫︎コースターができるまでの手順
※所要時間約15分

スタッフがレクチャー
スタッフが織りはじめを少し織る
スタッフの掛け声に合わせて織り進める
コースターの長さになったら織る手を止める
スタッフが仕上げる
完成
ワンポイントアドバイス

コースターが出来上がっていく工程を楽しんで。

実際にミンサー柄コースターを織ってみる

おきなわワールド 機織り体験 指導
ヨコ糸の入れ方をレクチャー
織機には、およそ280本の色とりどりなタテ糸が、約12cmの幅でセットされています。ヨコ糸は杼(ヒ)と呼ばれる道具に巻かれていて、まずは杼の使い方を教えてもらいます。

おきなわワールド 機織り体験 途中
おきなわワールド 機織り体験 途中
タテ糸にヨコ糸を通す
足元には4本の踏み木と呼ばれるペダルがあります。スタッフの「何番です」という掛け声に合わせてその番号の踏み木を踏むと、タテ糸の上下が入れ替わり、開いたタテ糸の中にヨコ糸を通します。通した後、筬(オサ)という部分を手前に「トントン」と引いてヨコ糸を詰めていきます。

おきなわワールド 機織り体験 指導
機織りの様子

おきなわワールド 機織り体験 途中
おきなわワールド 機織り体験 途中
タテ糸にヨコ糸を通す
上下に開いたタテ糸の間にヨコ糸を左右に通し、これを繰り返します。

おきなわワールド 機織り体験 指導
徐々にミンサー柄が現れる
4本ある踏み木を踏む順番や「トントン」と筬を手前に引いたりと、様々な手順があるので少し気持ちが焦ってしまいますが、徐々にミンサー柄が出来てきてウキウキします

おきなわワールド 機織り体験 終わり
おきなわワールド 機織り体験 処理
スタッフがコースターの形に整える
コースターの長さまで織り進んだら、スタッフが仕上げの作業をします。両端をフリンジにして出来上がりです。

おきなわワールド 機織り体験 完成
コースターが完成
コースターは15分ほどで完成!あっという間に織れるので、お土産として作ると喜ばれそうですね。
ワンポイントアドバイス

洗濯は水で静かに手押し洗いで。その後は形を整えて陰干しを。

ミンサー柄コースターの完成品&所要時間

おきなわワールド 機織り体験 完成品
完成したミンサー柄コースター
完成したコースターは鮮やかな黄色地に赤いミンサー柄が織り込まれ、カラフルで美しいものとなりました。これに泡盛の入った琉球ガラスをのせたり、沖縄の陶器(やちむん)と組み合わせると、旅の思い出に花が咲きそうですね。

おきなわワールド 機織り体験 スタッフ
教えてくれたスタッフさん
ここで機織体験についてスタッフの方に聞いてみました。

機織り機に座って織っていきますが、スタッフが、そばに付いてサポートするので、初めての方でも気軽に体験できます。織り進めていくと柄が徐々に見えてくるので、目の前で完成していく様子に感動しますよ。タテ糸とヨコ糸が生み出す織物の風合いや、その魅力を感じていただきたいですね。機織体験を通して少しでも沖縄の文化を身近に感じていただけると嬉しいです」

と語ってくれました。今回織った「コースター」以外に「しおり」や「キーホルダー」もあるので、色を変えて体験してみたくなりました。
ワンポイントアドバイス

織る際にヨコ糸を揃えることで、きれいに仕上がります。

「機織工房 布繰(フクル)」の駐車場

おきなわワールド 機織り体験 駐車場
「おきなわワールド」の駐車場
「機織工房 布繰」へは、「おきなわワールド」の駐車場に車を停めて行きましょう。
ワンポイントアドバイス

駐車場無料なのも嬉しい。

「機織工房 布繰(フクル)」の場所・店舗情報

マップで確認する
・那覇空港から車で約30分 
・沖縄自動車道南風原南ICから車で約10分
・那覇バスターミナルから54番、83番にて玉泉洞前バス停下車、徒歩2分
おきなわワールド 機織り体験 外観
名称
機織工房 布繰(ハタオリコウボウ フクル)
住所
沖縄県南城市玉城前川1336
電話番号
098-949-7421
営業時間
9時~17時30分 (最終入園16時)
料金
【ミンサー柄機織体験】1,000円 〜
※「おきなわワールド」入園料は別途
定休日
なし
駐車場
あり(400台)
予約
禁煙・喫煙
【屋内】
全面禁煙
【屋外】
全面禁煙
バリアフリー
カード
電子マネー
送迎サービス
なし
店舗一覧

※掲載の内容は取材時点の情報です。最新の金額や内容とは異なる可能性があります。

この記事を書いた人(ライタープロフィール)

ライター、マンガ編集者の島袋 直子

ライター、マンガ編集者

島袋 直子シマブクロ ナオコ

沖縄在住・出身。沖縄での編集・ライター歴30年余。「コミックおきなわ」編集長、「おきなわJOHO」編集長を経て1995年に編集プロダクションAB:設立(現コミチャン代表)。観光ガイドブック「るるぶ沖縄」シリーズの編集・ライターの他、マンガ関連では「コミックチャンプルーサイト」運営、(公社)日本漫画家協会沖縄ブロック長、「おきなわ文学賞」漫画部門審査員、沖縄ファミリーマート発行の漫画雑誌「ファミマガ」編集など。2024年には、うるま市発行のマンガ書籍「安慶名良信物語」編集も担当。

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