大人女子に贈る、とびきりリアルな沖縄旅行

沖縄で藍染体験するならここ!手ぶらプランを徹底レポート「琉球藍研究所」|沖縄那覇市

ライター:
ライター、マンガ編集者の島袋 直子
島袋 直子
琉球藍研究所藍染おけ

沖縄の伝統工芸である琉球藍染の可能性を探求する「琉球藍(リュウキュウアイ)研究所」。糸や布はもちろん、木や骨も染め上げる工房の藍染めを体験してきました!

「おきなわ工芸の杜(モリ)」内にあるシックな雰囲気の外観

琉球藍研究所外観
「おきなわ工芸の杜」の外観
今回紹介する「琉球藍研究所」は「おきなわ工芸の杜」内にあります。写真の点字ブロックを左折してすぐにあります。

琉球藍研究所外観
ガラス張りの「琉球藍研究所」の外観
工房は中が見渡せるガラス張りになっています。外からでも琉球藍のシックな色合いが重厚感を感じさせてくれます。

琉球藍研究所看板
「琉球藍研究所」の看板
看板はガラス張りに設置された棚にちょこんと鎮座。ロゴマークが「藍」の文字になってますが、染色槽もイメージさせてくれます。琉球藍染ワークショップは11時〜13時と14時〜16時の1日2回(事前要予約)。開始時間の10分前までに来ればスムーズに体験可能です。遅れる場合は電話で連絡を。
ワンポイントアドバイス

終了時間が決まっているので、遅刻すると体験時間が短くなるので注意!

コートなど大物の藍染も可能な沖縄最大級の染色槽がある工房

琉球藍研究所店内
この工房で藍染めした服や牛の骨などをディスプレイ
「琉球藍研究所」では布製品だけでなく木やレザーのほかインテリアになる牛の骨も染め上げ、琉球藍の可能性に挑戦中だそうです。「手ぶらプラン」は染料の状態によって1度に10〜15人の体験が可能染料はとてもデリケートなので、ph値を保つため、水温を25℃〜28℃にキープしてるそうです。

琉球藍研究所藍染おけ
染色槽に記されたロゴマーク
「琉球藍研究所」では甕(カメ)やバケツではなく沖縄最大級の巨大な染色槽を使用。エコバッグやTシャツはもちろん、大物のワンピースやコートも染められるそうです。
ワンポイントアドバイス

体験は電話やウェブサイト等で予約を。畑作業等で体験不可もあるので確認して

琉球藍染ワークショップについて

琉球藍研究所スタッフ
「手ぶらプラン」取材を対応していただいた東恩納(ヒガシオンナ)さん
取材を対応していただいた東恩納さんからは「琉球藍研究所」のこだわりなどを伺いました。

「琉球藍は沖縄に古くからある原料ですが、伝統と新しいものを作るために私たちは畑から琉球藍を育て、染料にして染めたものを販売しています。天然のものなので、化学染料にはない独特で温かみのある風合いが特徴です。藍染は糸や布地は当たり前にありますが、骨や木、レザーなど今までにはない製品を常に研究してウェブ等で販売しています。

今回の体験ワークショップはアイテム料金に提示されてませんが、取材用に『手ぶらプラン』をハンカチで体験してもらいました。『手ぶらプラン』なら手軽なので、旅の思い出にもいいですよ。チラシ等はないので、アイテムはウェブ等で確認してくださいね。

自分の服をアレンジしたいなら『お持ち込みプラン』もあります。好みの色に変えたり、シミや汚れが気になる服が生まれ変わるのが面白いですよ。素材は綿や麻はなどの天然素材よく染まりますが、ポリエステルなどの化学繊維は染まるのに限界があります。持ち込みアイテムは、Gパンなどの大きくて分厚いものはかなり重くなるので絞るのが大変です。女性やお子様には、小さいものや薄いものがおすすめです。

ワークショップは地元や観光客、家族連れ、外国人など老若男女問わず人気です。初心者の方が多いですが、中には何度も挑戦する方もいらっしゃいます。出来上がった作品をお客様が『キレイ』と言って喜んだり、満足していただけるのが嬉しいですね」

東恩納さんの手は一見手袋をはめているように見えますが、藍色に染まっているので職人のすごさを感じさせてくれました。
ワンポイントアドバイス

ワンピースやスカートを持ち込みたいなら予約する時に相談して

琉球藍染ワークショップ「手ぶらプラン」の手順

琉球藍研究所エプロン
工房で用意されているエプロンを装着
工房ではエプロンや手袋を用意していますが、染料が付着する可能性があるので、汚れてもOKな服と靴で体験を。エプロンを装着したら体験の手順は次の通りです。

1 染めるアイテムを選ぶ(今回は取材用にハンカチ)
エプロンを装着
アイテムを水で濡らす
染め方のタイプを選ぶ(今回はむら染め)
アイテムを丸めてゴムで縛る
手袋を装着
染色槽にアイテムを浸し揉みこむ
合図に従ってアイテムを桶に取り出す
染まり具合を確認し、7・8を繰り返す
10
外側の手袋を外し水洗いする
11
チェックでOKが出たら終了
12
残った手袋を外し手を洗う
13
アイテムを乾燥させて完成

ワンポイントアドバイス

工房スタッフが最初から最後まで親切にレクチャー。初めての方でも安心できる

気軽に体験できる「手ぶらプラン」の様子

琉球藍研究所水洗いはじめ
琉球藍研究所水洗いはじめ
アイテムを水に濡らし絞る
選んだ白地のアイテム(今回は取材用にハンカチ)を、まずは水に浸します。それをギュッと絞り水を切ります。

琉球藍研究所染め方選び
琉球藍研究所輪ゴムどめ
染色のタイプを選び、その方法をレクチャー
ここでどう染めたいか見本を見て染色方法を選びます。今回はむら染めをチョイス。むら染めは染めたところと白い部分、その中間のぼかしと様々な色合いを1枚で楽しめます。それが決まるとクシュクシュと手のひらに布を収めて輪ゴムをかけて固定します。他にも均一に染めるタイプや、模様を付ける絞り染めなどがあります。

琉球藍研究所輪ゴムどめ
琉球藍研究所輪ゴムどめ
アイテムに輪ゴムをかける
アイテムに輪ゴムをかけるとスタッフがチェック。むらが出そうにないなら何度もやり直します。

琉球藍研究所中手袋
琉球藍研究所外手袋
中手袋と外手袋を装着
輪ゴム留めのOKが出たら、ここで手袋を装着。染料が手についてもしっかり洗えば落ちるそうですが、それでも液が侵入しないよう中手袋と外手袋で二重に手を保護します。

琉球藍研究所藍染おけ
琉球藍研究所藍染おけ
染料への浸し方をレクチャー
ここで染料への浸し方を教えてもらいます。手から逃げないよう指と手のひらで包みつつ、アイテムを親指で押してしっかり揉みこみます。

琉球藍研究所藍染おけ
琉球藍研究所藍染おけ
アイテムを染料の中で揉みこみ、外に出すと緑色に
合図があるまでじっくり揉みこみ作業。揉みこむ時間は染料の状態により変わるそう。小さなハンカチですが意外と手が疲れてくるので、頑張って揉みこみましょう。スタッフから合図が出たらその手を染料から出します。この時、アイテムは緑色に染まっています。

琉球藍研究所藍染乾かし
「琉球藍研究所」染色
桶に移したのち、再度染色槽で揉みこみ作業
何も入ってない桶にアイテムを移し空気に触れさせます。すると徐々に緑色から青色に変化。1回作業をしただけでは色が薄いので、染色槽での揉みこみと空気にさらす作業を何度も繰り返します。

琉球藍研究所藍染おけ
琉球藍研究所藍染チェック
染まってきたらしっかり絞ってスタッフがチェック
この作業を繰り返すと次第にアイテムの色が濃くなってきます。希望の濃さになったかはスタッフがチェック。この日は3回ほど染色槽での揉みこみと空気にさらす作業を繰り返しました。OKになったら次の工程へ。

琉球藍研究所外手袋外し
琉球藍研究所藍染洗い
外手袋をはずしてから洗い場へ
ここで外手袋のみをはずします。そして洗い場へ行きアイテムの輪ゴムをはずします。

琉球藍研究所藍染洗い
琉球藍研究所藍染洗い
水洗いした後スタッフがチェック
水に晒すように余分な染料を洗い流します。洗いが十分かスタッフがチェックします。
OKが出たら中手袋を外し、手を洗い染色作業はここまでです。
琉球藍研究所中手袋外し
琉球藍研究所手洗
中手袋を外し手を洗う
OKが出たら中手袋を外し、手を洗い染色作業はここまでです。
ワンポイントアドバイス

染色槽は大きくて深いので、うっかりアイテムを落とさないよう注意!

「手ぶらプラン」の完成品&所要時間

琉球藍研究所藍染完成
完成したアイテム
水洗いしたばかりのアイテム(今回は取材用にハンカチ)を広げると、きれいなむら染めになりました。

琉球藍研究所藍染乾燥
乾燥させたアイテム
さらにアイテムを乾燥させると藍色がより美しく浮かび上がります。
ワンポイントアドバイス

乾燥も含めて完成まで約2時間!染色法や色の濃度、アイテムにより所用時間は変わる

「琉球藍研究所」の駐車場は「おきなわ工芸の杜」と共用

琉球藍研究所駐車場
「おきなわ工芸の杜」1F駐車場
駐車場は「おきなわ工芸の杜」の共用駐車場を利用して。道路沿いの2F駐車場と、建物の下へ行くと1F駐車場があります。
ワンポイントアドバイス

2F駐車場は工房のすぐ近く。1F駐車場は雨天時におすすめ。

琉球藍研究所の場所・店舗情報[Information]

マップで確認する
・那覇空港から車で約14分
・那覇空港自動車道豊見城ICから車で約7分
・沖縄県庁から車で約10分
・奥武山公園沖縄県立武道館から車で約5分
・沖縄空手会館奥「おきなわ工芸の杜」内
琉球藍研究所外観
名称
琉球藍研究所
住所
沖縄県豊見城市豊見城1114-1 おきなわ工芸の杜2階
電話番号
070-3803-9255
営業時間
10時~18時頃(日によって変更あり)
料金
琉球藍染ワークショップ
【手ぶらプラン】
基本料金2,000円(税別)に以下のアイテムの料金をプラス(税別)

・キッズTシャツ:700円
・アダルトS /S Tシャツ900円
・アダルトL /S Tシャツ1,200円
・エプロン:2,300円
・エコバッグ:700円
・ランチバッグ:1,000円

【お持ち込みプラン】
・アイテムの重さ×20円
(重さ100g以下は一律2,000円)
定休日
不定休
専用駐車場
なし
指定駐車場
優待駐車場
共用駐車場
あり(70台、無料)
予約
禁煙・喫煙
【屋内】
全面禁煙
【屋外】
全面禁煙
バリアフリー
バリアフリートイレあり
カード
可(VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club、Union Pay、DISCOVER)
電子マネー
可(PayPay、楽天Pay、QuickPay、d払い、LINE Pay、au PAY、アップルPay、iD、Kitaka、Suica、pasmo、tolca、manaca、ICOCA、SUGOCA、minoca、はやかけん、Jcoin、Smart Code、We Chat Pay、Union Pay)
送迎サービス
店舗一覧

※掲載の内容は取材時点の情報です。最新の金額や内容とは異なる可能性があります。

この記事を書いた人(ライタープロフィール)

ライター、マンガ編集者の島袋 直子

ライター、マンガ編集者

島袋 直子シマブクロ ナオコ

沖縄在住・出身。沖縄での編集・ライター歴30年余。「コミックおきなわ」編集長、「おきなわJOHO」編集長を経て1995年に編集プロダクションAB:設立(現コミチャン代表)。観光ガイドブック「るるぶ沖縄」シリーズの編集・ライターの他、マンガ関連では「コミックチャンプルーサイト」運営、(公社)日本漫画家協会沖縄ブロック長、「おきなわ文学賞」漫画部門審査員、沖縄ファミリーマート発行の漫画雑誌「ファミマガ」編集など。2024年には、うるま市発行のマンガ書籍「安慶名良信物語」編集も担当。

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