沖縄本島から続く離島で、美しい夜光貝のアクセサリーを手作りする工房&ギャラリー「かいのわ」｜沖縄うるま市

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公開日：2025年09月19日更新日：

沖縄の東海岸に位置する離島「浜比嘉島（はまひがじま）」で、沖縄の海が育んだ夜光貝・高瀬貝をアクセサリーへと仕立てている「かいのわ」の工房&ギャラリーに行ってきました。

目次 Index

浜比嘉島の集落に馴染んだ外観

海中道路 — 浜比嘉大橋

沖縄本島中部・うるま市の東海岸に浮かぶ「浜比嘉島（はまひがじま）」は、車で海中道路と浜比嘉大橋を渡って行ける小さな離島です。今も赤瓦屋根と石垣、フクギ並木など沖縄の原風景が色濃く残り、琉球開びゃくの祖神、アマミチューとシルミチューが居住したとされることから「神の島」ともよばれています。

浜比嘉島 — 浜比嘉島の集落

島は西と東の2つの集落から成り立っており、「かいのわ」があるのは西側の浜区。集落に入るとすぐ目に入る浜漁港のそばに、その工房はあります。

かいのわ — かいのわの入口

潮風が心地よく吹き抜け、青々と茂った緑に囲まれた「かいのわ」の入口。島の暮らしを覗き見るようで、ワクワクします。

かいのわ看板

ブロック塀にあるこのマークが目印。

かいのわ外観

素敵なお庭が広がる敷地内に、かいのわの工房兼ギャラリーがあります。以前は浜比嘉島にカフェ兼ギャラリーを構えていましたが、かいのわを始めて11年目に移転したそう。

ワンポイントアドバイス

集落の中にあるので、お散歩しながら探してみて。

陽射しがやさしく差し込む心地よい店内

かいのわギャラリー — ギャラリー

ギャラリーは小さな面積ながら、大きな窓からは陽射しがやさしく差し込む心地よい空間。ピアスやネックレス、ブレスレットが並びます。

ヤコウガイとタカセガイ — 左：高瀬貝　右：夜光貝

アクセサリーと一緒に、素材である高瀬貝・夜光貝も展示されています。これらの貝は、沖縄諸島など南西諸島以南の暖かい海に生息する大型の巻貝の一種です。

ヤコウガイ — 夜光貝の切り口

大小さまざまな貝がずらりと並ぶ様は、まるでアートのよう。切り出した貝の断面は、まるで地層のように見えることに驚かされます。

ヤコウガイ — 出番待ちの夜光貝

ワンポイントアドバイス

工房&ギャラリーは事前予約制です。前もって予約をお忘れなく！

かいのわの人気no.1「KIKI（きき）」

KIKIネックレス — 自然の光を受けてきらめく「KIKI ネックレス（82,500円）」

最もよく手に取られる人気シリーズの「KIKI（きき）」は、長い時間をかけて育まれてきた真珠層からなるもの。見る角度や光の当たり方によって、ピンクや緑、青のような色合いが変化するから不思議！

KIKIネックレス — 輝きを引き立てるシンプルなパーツ

きらっと光る部分をどこまで削るか、どんなかたちがちょうど良いか、すべて制作する過程で見つけだしていくとのこと。

KIKIピアス — 少し暗いところでも良い雰囲気の「KIKI ピアス（42,900円）」

同じ真珠層を切り取っていても、色や輝きなど一つひとつ表情が異なります。

ワンポイントアドバイス

太陽や木陰など、色々な場所で自分好みのきらめきを探すのもおすすめ。

かいのわの人気no.2「YUYU（ゆゆ）」

かいのわの装身具 — 美しい色合いが人気の「YUYUネックレス（52,800円～）」

海の色をそのまま貝が運んできてくれたような、発色がうつくしいYUYU（ゆゆ）。エメラルドグリーンやターコイズブルーのような青緑好きの私はときめきがとまりません。

YUYU — 自然が織りなす色合いを切り取る

アンティークな深緑から優しい雰囲気の淡い色まで、長い年月をかけて海の流れや砂、波の力がつくり出したと思うと、自然の偉大さが感じられます。

YUYUネックレス — アクセントにぴったりな大粒も

夜光貝独自の色合いは「海の翡翠（ひすい）」とも言われているのだそう。

ワンポイントアドバイス

深い緑や青の中に、ふいに現れるピンクはまるでサンゴ礁のよう。

かいのわの人気no.3「RURU（るる）」　

RURU — 「RURUゆびわ（左から57,200円、55,000円、44,000円、90,200円）」

「RURU（るる）」は、貝の持つ幾通りもある模様を活かしたデザインが特徴的。波のようにゆらめく曲線や、貝本来のゴツゴツとした面がでているものなど、ゆびわひとつとっても、様々なかたちがありました。

艶のあるものも魅力的ですが、あえて光沢を出さずにマットに仕上げて、模様をよりくっきりと印象的に見せているものも。男性の方に似合うような装身具もまたかっこ良い！

RURU — 個性的なかたちが勢揃い

貝の内に在る表情に向き合っていると、思いもよらない模様を発見したり、偶然の出会いも多いそう。

ワンポイントアドバイス

サイズ展開もあるので、夫婦やパートナーと旅の思い出にペアで揃えても◎。

作家の川初真（かわはつまこと）さん

かいのわ店主 — 制作中の川初さん

夜光貝や高瀬貝を削っては丁寧に磨くということを繰り返し、すべてひとりで手作業で行っているのは、作家の川初真さんです。

貝を削る工程 — 制作工程

貝を作る工程 — 制作に使う大切な道具や制作途中のアクセサリー

貝を作る工程 — 制作に使う大切な道具や制作途中のアクセサリー

最大限に貝の美しい表情を引き出せるよう、生きてきた軌跡に向き合い、じっくりと時間をかけて作り出す作品たち。想像以上に繊細で根気のいる工程だと感じましたが、それでも終始穏やかに、自然と対峙するように制作に向き合う姿がとても印象的でした。

かいのわ店主 — 左：川初真さん　右：川初純子さん

「人と人　人と自然をつなぐもの」として揺るぎない魅力を放つ「かいのわ」。沖縄に訪れた際は、ぜひ大切な人と足を運んでみてはいかがでしょうか。

ワンポイントアドバイス

島の穏やかさとお二人の優しい雰囲気にとても癒やされました。

かいのわの駐車場

駐車場 — 橋のたもとにある駐車場

かいのわには、工房兼ギャラリーに駐車場を1台用意しています。台数が限られているため、浜比嘉島をついでにお散歩したいという方には、浜比嘉大橋を渡って右に曲がると最初にある公園の駐車場がおすすめ。（かいのわまで徒歩で約８分ほど）

駐車場の展望台 — 展望台

公園内には展望台があり、浜比嘉大橋と海の絶景が一望できますよ。

ワンポイントアドバイス

集落は狭いので、路上駐車は避けましょう。

かいのわの場所・店舗情報［Information］

マップで確認する

・那覇空港から車で約1時間30分（高速道路を使用した場合）　
・沖縄北ICから車で約40分
・海中道路（海の駅あやはし館）から車で約8分
・浜比嘉ビーチから徒歩4分

かいのわ外観

店名: かいのわ（）

住所: 沖縄県うるま市勝連浜97

電話番号: 098-977-7860

営業時間: ・事前予約制
Mail:info@kainowa.com
※制作との兼合いで、当日のご予約については対応が難しい場合がございます。あらかじめご了承ください。

料金: KIKI ネックレス（K10・49,500円～）
※一つひとつ価格が異なるため要問合せ

定休日: 不定休

駐車場: あり（1台）

予約

禁煙・喫煙

【屋内】: 全面禁煙

【屋外】: 全面禁煙

バリアフリー

カード: 可（VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club）

電子マネー: 可（PayPay、楽天Pay、楽天Edy、QuickPay、d払い、LINE Pay、au PAY、メルペイ）

送迎サービス

店舗一覧: 【取扱店舗2箇所】

・D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA3
（沖縄県沖縄市久保田3-1-12 プラザハウスショッピングセンター 2F）

・樂園百貨店
（沖縄県那覇市久茂地1丁目1-1　デパートリウボウ 2F）

※掲載の内容は取材時点の情報です。最新の金額や内容とは異なる可能性があります。

この記事を書いた人（ライタープロフィール）

ライター、エディター、まちづくりの人

えーりーエーリー

沖縄でホテル業界に従事した後、現地発信型の旅行予約サービスを展開するWebメディアで、沖縄観光やホテルに関する情報を発信。県民向けのローカルメディアの編集長を経て、現在はまちづくりの仕事と並行し、フリーの編集者・ライターとして沖縄で活動しています。沖縄県出身、三児の母として子育てにも奮闘中。

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